コンビニ日々徒然

手持ちぶたさな時に発信。コンビニで売っている読みものとかとかとかとかとか

望郷太郎

へうげもの」の山田芳裕さんに最新作。へうげもの後に何か書いていた気がするが鳴かず飛ばずだったので記憶抹消。へうげもの大好きなので、へうげもの視点でレビュー。

主人公望郷太郎こと舞鶴太郎は、織田有楽斎によく似た(見かけがね)、商社の社長さん(グループ会社の社長は父親)。仕事先イラク大寒波に見舞われ(凍死者は億を超えたとも)、移動手段もなくなったため妻子共々ほぼ完成していたコールドスリープ機構に身を投じることに…。数ヶ月後に発見されるはずが、大寒波は地球の氷河期を意味しており、人類ほぼ滅亡。太郎がコールドスリープから起きた時は西暦2525年(コールドスリープから約500年後)。

生きる理由はあーだこーだあるんだけれど、シベリア鉄道あたりをつたって日本に行ってみることに。ただ狩猟方法もしらない太郎の旅は早々に暗礁に乗り上げる。

行き倒れていた先で、人類生き残りパルとミトと出会う。そこでその時代の生き方を見るが、現代を生きていた者として(特に太郎は)は、これで良いものなのか?と自問自答。というのも氷河期から温暖期に移行している最中で、動物たくさんいるわ、果物たくさんあるわで。日に2〜3時間働ければ、蓄えも作れて生活ができる。まあ実際行き倒れていたんだから季節場所にも寄るんだけれど。

そんな感じで段々と居心地が悪くなってきた太郎は、世話になったパルとミトと別れる決心をする。まあそれは叶わなかったけれど、本来の目的の旅を続けることに。

大変楽しい。へうげものでもあったけれど、感動したときの表現が素晴らしい。この世界では食事に関してが特に。「まずい!もう1個!」が笑える。

望郷太郎(1) (モーニングコミックス)

望郷太郎(1) (モーニングコミックス)