ドラえもん のび太の月面探査記
新恐竜であったパラレルワールドの否定から、今作一転、パラレルワールドの正当化。
しかも異説定説という概念を用いた意欲作。
「異説クラブメンバーズバッチ」というひみつ道具を使うと、自分で考えた世界観が現実となる(それが科学的に否定されたことであっても)。また、バッチを付けた人にもその現実が共有される。
ドラえもんは「月の裏側には空気があり、生き物が存在する環境がある」を現実化させ、ひみつ道具で、草花は作るわ、水を送り込むわ、生物を創生するわ、好き勝手しまくる。
まあ、追加ひみつ道具は、異説メンバーズバッチを使えば解決する気もするけど。もしかしたら回数制限があるかもしれない。
異説の世界に、実は定説(ここでは現実世界の意)で月に住んでいた生物が居たことから、異説定説の交えた冒険活劇となる。1回観た(読んだ)だけでは理解が追いつかない。
つまりとても楽しい作品だった