颯汰の国
小山ゆうさん最新作。小山ゆうさんらしい歴史大作人情もの。主人公颯太は端正良し文武も器量も良しな昔ながらの主人公タイプ。この辺も小山ゆうさんらしい。
赤子のころに親と死別し、寺の和尚に育てられた颯太だが(和尚死後は子供のいない佐々木家の養子となる)、今んところ全員が良い人な事もあり、まっすぐ育てられる。ただし颯太18歳時に国自体が改易にあい浪人となってしまった。
徳川3代あたりは改易多かったようだが、大名以下の侍全員が浪人となってしまっては、治安が悪くなるだろうと予感しちゃうが、まあそれは先の話なんだろう。
颯汰は琴姫や重臣らと共に国を捨てて、自分たちで治める国をつくる事に。まあ一番初めは他にある領地を奪うから始めるんだがな。その辺はよくある悪代官を懲らしめる流れなんだが、まずはこの話は土地がないと始まらない。しかも、ある程度は肥よくな土地が。
土地を奪ってからは、もお面白さの超特急。まずは、琴姫に性的興味を抱く近隣大名の横山宗長からの攻撃(読んだ2巻迄では自軍は使わず浪人を差し向ける)、浪人は颯汰の人柄と同じ浪人からか仲間になるぽい→戦略増強→怒った横山宗長は今回自軍を使った攻撃→相手の感情を突いた戦術により撃退。この辺から自衛領を江戸幕府に感づかれるとかが予想できまくり。まあ違ったらごめんな…