コンビニ日々徒然

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ベルリンうわの空

ドイツ・ベルリンに滞在している作者のベルリン紹介作品。漫画作品で絵がかわいい。

本の体裁も大きさ(縦が長い)もガイドブックみたいで可愛い。内容はベルリンの良いところ。人の力に寄る超優しさシステム(エコ&リサイクル)が発達されてることや、他ヨーロッパは陸続きだし、色んな移民もいるから、食事だったり、考え方だったりが違ってることが当たり前な雰囲気であること。

そんな(作者にとっては)住み易いベルリンの紹介が、動物だったりモンスターだったりUMAだったりな絵の住民たちと和気あいあいと描かれていく。

ただこの作品の終わりの方は2019年あたりなので、トランプを主としたポピュリズム政党が人気になっているなかで、ベルリンもそんな排他的な人が多くなっていく。それらをどうせうれば皆々幸せになるのかを作者は考えてしまい(まあこの作者考えること好きな人なんだ)、なんかウダウダ感のある終わり方となる。最後の最後はベルリンの風景だけ載せた映画的な終わり方してあるんだけれどな

後ろの方の文章(漫画部分ではない)で、自分が好きな街は「弱い人に優しい街」であると。理由は、「この街では失敗しても立ち直れる。多少何が起こっても大丈夫」。自分が強い時、何不自由なく健康な時にすごく思うと書いてあった。良い言葉だと思った。自分の住む街もそういう街にしていきたいと思う。

あとアマゾン検索したら、ベルリンうわの空ウンターグルンド(ドイツ語で地下の意味らしい)があったんだが…。続編でるんか?そんな人気作だったんか?(大変失礼)

ベルリンうわの空

ベルリンうわの空

  • 作者:香山 哲
  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: コミック